にじさんじ所属の月ノ美兎は25日の配信で、言葉をなりわいとする活動者として、センシティブな領域に切り込む驚きの問題提起をおこなった。
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“ご学友”とともに静岡県の「熱海秘宝館」を訪れたという月ノ美兎。この日、彼女は「めちゃくちゃ面白かった」という秘宝館の感想を語るにあたって、こう前置きした。
「真にここのよさを伝えるためには、ちゃんと『まんこ』って言わなきゃダメだ」
耳を疑うチャット欄。だがそんな視聴者たちをよそに、美兎は秘宝館の説明を続ける。性器の描かれた著名人のサイン、意味深な形の石像と鳥居、尻をみせる機械仕掛けの巫女人形……。むせ返るほどに昭和の香りが漂う秘宝館を心底楽しげに紹介する彼女の姿に、冒頭の前置きはただの冗談だったのかと忘れられつつあった。
「エッチな琵琶法師の機械があったんですよ。(中略)急にまんこをみせるっていうやつ」
また言った。清楚さを感じさせるほど平然と。そして美兎は、そこで得た“気づき”を語る。「やっぱりそこも平等に扱うべきだよねと思った。『ドキュメンタル』でアナル急にみせたらおもしろい、(クレヨン)しんちゃんがちんちんみせたら急におもしろいのと同じで、まんこも急にみせたらめちゃくちゃおもしろいんだなって」。
美兎が主張するのは、なぜ女性器だけタブー視されているのかということだ。「まんこだけ言わないのって逆に下品じゃない?」。そう述べる彼女の言葉に一切の照れはなく、放送禁止用語を連発することにざわついているチャット欄のほうが、たしかにこの瞬間だけは滑稽にみえていたかもしれない。
「私これマジで結構本気。本気よ本気、真剣に言ってる私は。私はこれ、真剣に言ってるんだけど」
早口でまくし立てて、この話題を締めくくった美兎。秘宝館レポの最後には「っていう夢をみました。これ言っとかなきゃね。夢です、今までのは全部夢ですね」と注釈を入れていたが、“にじさんじの委員長”と呼ばれる彼女が身を賭しておこなった問題提起は、視聴者の心に深く刻み込まれたことだろう。