にじさんじフレン・E・ルスタリオ

不屈のフレン、奇跡のロングキラーでマリカ杯予選を突破 「私、何かやっちゃいました?」

にじさんじ

 にじさんじ所属のフレン・E・ルスタリオは11日、「マリカにじさんじ杯」の予選最終レースで奇跡の逆転劇をみせた。

 同所属の剣持刀也が主催する「マリオカート8 デラックス」(任天堂)のにじさんじ杯。第5回となった今大会に、予選Gグループの一人として出場したフレンは、序盤から苦しい展開を強いられていた。

 10人で4レースの合計ポイントを競う中、初戦のゴール前でダッシュキノコの使用タイミングをミスした彼女は、まさかの9位スタート。「まだあるから大丈夫」と自分を鼓舞して臨んだ2レース目を2位、3レース目を3位と持ち直すも、総合4位タイという勝ち抜けぎりぎりの順位で最終レースを迎えることに。

 本戦への切符をつかむには上位入賞が絶対条件となるこの状況。あろうことかフレンは、大きな不運に見舞われる。練習時から苦手としていた「チョコマウンテン」で、彼女は他車がぶら下げていた赤コウラに空中接触したのを皮切りに、ファイアフラワーの炎が命中し、そのうえ落石まで直撃。最後は後続車に次々と追突され、最終的にコースアウトとなってしまった。

 残り1周半の時点で、大きく離された最下位。ありえないほどの見事な“デスコンボ”に「めちゃくちゃなんだけど」と呟いたフレンだったが、すぐに「打開するか」とプラス思考に切り替える。コインを拾いながら丁寧な走りを心掛け、9位との差を徐々に詰めていった。

 すると、諦めなかった彼女に天が味方してくれる。「キラーとか使えばまだある」という願いの言葉を聞き届けてもらえたかのように、絶妙なタイミングで強力アイテム「キラー」を引き当てることに成功。巨大な砲弾キラーに変身したフレンは、他車を蹴散らして一気に2位へと躍り出た。

 アイテム1つで戦況がひっくり返るのがマリオカートの醍醐味だが、この場面のキラーはあまりにも強力だった。というのも、フレンが知らずに使ったタイミングは、このコースにおける通称「ロングキラー」の発動条件に一致していたのだ。

 通常であれば8秒で終わるはずの効果時間が、蛇行する道などでは解除時の安全確保のために最長1.5倍まで延長される。フレンがキラーを獲得したアイテムボックスの位置がピンポイントでこれを満たしていたため、キラーの自動運転はあっという間に彼女を上位に押し上げてくれることとなった。

 このレースで2位を獲得したことで、Gグループ4位となり本戦出場が確定。視聴者からロングキラーだったことを教えられたフレンは、直後のインタビューで「私、何かやっちゃいました?」と“なろう系主人公”ぶって笑わせてくれた。だが、フレン視点で視聴していたファンたちの心には、絶望的な状況にも集中力を切らさなかった彼女の諦めない姿が間違いなく焼きついていることだろう。