にじさんじ所属の不破湊は23日に動画を公開し、公式番組を卒業することになった経緯と、そこに至るまでの思いを明かした。
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2020年12月から月1回ペースで配信されている、にじさんじ公式のクイズバラエティ番組「にじクイ」。22日に公開された第35回放送において、初回から解答者として出演してきた不破湊が、同番組を“卒業”することが発表された。
発表翌日となるこの日、不破は「にじクイ卒業について」と題した動画を公開。卒業に関してTwitterなどで予想外の反響があったことから、改めて自らの言葉で番組を振り返った。
「今でこそ公式番組って結構あるんですけど、たくさん。当時そんな多分なくて。新しい活躍の場をもらえたのかなって嬉しかった記憶があります。ただ俺は、クイズそもそも普段やってないし、賢いキャラでもなかったから、『本当に俺で大丈夫なのかな』みたいな不安もありましたね」
クイズに不慣れななか、“おバカ枠”と割り切ってバラエティ的ポジションに徹していた不破。だが、1年ほど経ったあたりで、「マジでクイズが難しくて解けないタイミング」が続いてしまうことがあったという。
「普段応援してくれて見に来てくれてる視聴者に、ちょっといいとこ毎回見せれなくて申し訳ないなって気持ちが、まあちょっと出てきて。自分のクイズ番組に対するモチベが、ちょっと維持がしづらくなっちゃったっすね…」
クイズが好きでも得意でもない自分が、クイズ番組に出演する意味。盛り上げ役として大きな存在感を示していた彼であっても内心では葛藤を抱えており、そんな時に「にじクイ」が3D番組へとリニューアルすることを知って、そのタイミングで卒業の相談をしたということだった。
他の出演メンバーたちからは、「ふわっちがいないと成立しないよ」と強く引き留められたという。不破は、彼らを困らせたことは申し訳なかったとしながらも、慰留されたことによって自身が番組に存在する意味をようやく感じることができたそうだ。
「辞めるって言ったものの、なんか俺も正直めっちゃ寂しかったです。しかも本当に最近、ちょうどクイズが結構解けるようになってきてて、（中略）普通になんか楽しいクイズ番組ライフを送らせていただいてたんですよね」
クイズの楽しさを知り、辞めたくない思いが膨らんできてしまった不破。スケジュール的な問題も、「月イチなんで、辞めなきゃいけない大変さでは正直ない」ということだったが、もう一つの大きな理由として、彼は他のライバーへ“繋ぐ”という意識があることを明かした。
「いろんな人にね、公式（番組）とかのチャンスがあったほうがいいんじゃないかなって思って、その別の人に“繋ぐ”っていうことも大切なことなんじゃないかなって僕的には思ったんで、最終的には今回の決断をさせていただいた感じですね」
2年半前の彼自身のように、今度は別の誰かが新しい活躍の場に心躍らせてほしい。そんな思いで番組を去ることを決めた不破は、これからの「にじクイ」にエールを送りつつ、「にじさんじを辞めるわけじゃないので、お間違いなく」と念押しして動画を締めくくった。
