深層組所属の息根とめるは9日、前日に参加した企画配信についての謝罪動画を公開した。
おなじみの「FTザウルス」の着ぐるみで動画に登場したとめるは、着ぐるみの頭部を深々と下げ、いつもとは異なる真面目な口調で謝罪文を読み上げた。内容は全面的に自らの非を認めるもので、所属する深層組の運営からも厳重注意を受けたという。
問題となった8日の配信は、他のブイチューバーが企画した「敵フィールドがAVになってるスプラトゥーン」というもの。「スプラトゥーン3」(任天堂)とクロマキー合成を組み合わせ、相手陣地の色の部分にアダルトビデオを再生するという内容だ。
色を塗り広げて陣地を取り合うゲーム性を利用し、ゲーム内で自陣を広げれば広げるほど、相手側の配信画面でアダルトビデオが見える範囲が広くなる。わいせつ行為が大きく映り込むほどにユーチューブからBAN(アカウント停止)される危険性も高くなるため、チャンネルの存続を賭けた勝負になるという企画だった。
改めていうまでもなく、ユーチューブでの性的コンテンツは規約で禁止されている。スプラトゥーンで相手に色を一切塗らせないことは不可能なので、どんなに有利に試合を進めたとしても、多少なりともアダルトビデオが映り込むことになる。規約違反は避けられないだろう。
さらにもうひとつ指摘されているのが、任天堂の配信ガイドラインへの抵触だ。性的コンテンツに関する明示はないものの、「公序良俗に反する投稿」に該当すると判断された場合は、「法的措置を講じる」対象となる可能性がある。
ただ、企画の当該動画は削除済みで、現在は公序良俗を乱している状態にはない。性的コンテンツを日ごろから配信しているチャンネルでもないため、ここからBANとなる可能性も低いと考えられる。
「企画の奇抜さ、面白さに、安易に飛びついてしまった」と反省し、関係各所への謝罪を述べるとめるの姿には、たとえFTザウルスの着ぐるみであっても普段の破天荒さは見られない。深層組を背負うひとりのブイチューバーとして、「バズり」と「炎上」の見極めに苦悩しているのではないだろうか。
なお、所属する深層組からの処分は「追って通知される」という。