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マリン船長、AIイラストに配信で言及 「個人的に楽しんで」

ホロライブ

 ホロライブ所属の宝鐘マリンは11日の配信で、AI(人工知能)技術を利用したイラスト作成に関して、現時点での自らの意見を述べた。

 AIイラストツールは絵心がない者でも好みのイラストを作成できる反面、著作権やモラルの面で不明瞭な点が多く、SNSを中心として活発な議論が交わされている急成長の技術だ。ホロライブメンバーのなかでも、AIによる作成物と知らずにツイッターでリツイートしてしまうなど、にわかにホットな話題となっている。

 マリンは自身が描いたLINEスタンプの一部が申請落ちした話題と絡めて、AIイラストの件に言及。「マリンの絵を全学習」させ、再提出のスタンプを「描き直させる」ことを考えたと冗談っぽく明かした。

 だがそのとき、「絶対キミたちは、それはマリンが描いたものじゃないって言うだろう」と想像し、そこでAIイラストの問題点に気づいたという。

 「(マリン)船長の手作りのお弁当」だと思ったらカップラーメンだった、という例えで説明し、マリンはAIイラストが現状抱えている「もやもや」を表現してみせた。

 一方でマリンは、AI技術の進歩については素直に賞賛。「レイヤー(色などのシート)が分かれていて自分でちょっと手直しができれば」、絵を描くうえでの補助ツールとして活用できると個人的な希望を述べた。

 自らがファンアートなどのモチーフとなり、それでいて自分でもイラストを描くという、マリンならではのバランス感覚に優れた意見といえるのではないだろうか。

 なお、ホロライブでは現状、AIイラストを動画サムネイルなどに「使わない方針」とのこと。ファンアート用のハッシュタグを使用せず、個人的に楽しむに留めるよう呼びかけていた。